車を持っていると必ず加入する「車の保険」。でも、何がどこまで必要なのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか?
この記事では、車の保険の全体像を整理しながら、「車両保険はいらない」という考え方をわかりやすく解説します。
保険の基本は「自分では払えない大きなリスクに備えるもの」。この考え方を軸に読んでみてください。
← 多くの人が感じる疑問
■ まず「車の保険は2種類」を知りましょう
🚨 自賠責保険(強制保険)
- 法律で加入が義務
- 未加入は違反(罰則あり)
- 補償対象は相手の人のケガだけ
- 補償額に上限あり(死亡3,000万円まで)
- 2年更新・車検時に一緒に払う
✅ 任意保険
- 自分で選んで加入する保険
- 補償内容・金額を自由に設定
- 自賠責の上限を超えた分をカバー
- 自分や同乗者のケガもカバーできる
■ 任意保険の補償内容を整理しよう
任意保険はいくつかの「補償」を組み合わせて作られています。何が必要で何が不要かを整理しましょう。
| 補償の種類 | 何をカバー? | 必要性 |
|---|---|---|
| 対人賠償保険 | 事故で相手をケガさせた・死亡させた場合の賠償 | 🔴 必須(無制限推奨) |
| 対物賠償保険 | 相手の車・建物・ガードレールなどを壊した場合 | 🔴 必須(無制限推奨) |
| 人身傷害保険 | 自分・同乗者がケガをした場合の補償 | 🔴 必須 |
| 弁護士費用特約 | 事故後の示談交渉・裁判費用 | 🟡 強くおすすめ(年数百円〜) |
| 車両保険 | 自分の車が壊れた・盗まれた場合 | 🟢 基本的に不要 |
■ 対人・対物は「無制限」にすべき理由
💥 交通事故の賠償額は想像を超えることがある
死亡事故
〜数億円
若い人・高収入の場合は特に高額
重傷・後遺障害
〜1億円超
介護費用・逸失利益など
建物・施設への損害
〜数千万円
店舗・工場に突っ込んだ場合など
✅ 自賠責保険の上限(死亡3,000万円)では全然足りません。任意保険の対人・対物は必ず無制限にしましょう。
■ 車両保険がいらない理由
理由① 使うと保険料が上がる「等級制度」の落とし穴
自動車保険には「等級」という仕組みがあります。無事故で年々等級が上がり、保険料が安くなります。逆に保険を使うと等級が下がり、保険料が大幅に上がります。
| ケース | 等級の変化 | 翌年の保険料 |
|---|---|---|
| 無事故 | +1等級アップ | 安くなる |
| 車両保険を使った(1回) | -3等級ダウン | 3〜5年分高くなる |
| 車両保険を2回使った | -6等級ダウン | 数年間大幅に高くなる |
理由② 結局「払った保険料=修理代」になりがち
【具体例】車をぶつけて修理代10万円かかった場合
- 車両保険で修理代10万円を受け取る ✅
- しかし翌年から3年間、保険料が年3〜4万円アップ 💸
- 3年で約9〜12万円の追加負担になる 😓
- 結局、保険を使わず自腹で払った方が安かった…
理由③ 保険の本質は「大きなリスク」への備え
保険を使うべき場面 vs 使わない方が良い場面
🔴 保険を使うべき
- 相手を死傷させた
- 建物・店舗に突っ込んだ
- 自分が重傷を負った
→ 自分では払えない金額になりうる
🟢 自腹の方が良い
- 自分の車を擦った・へこんだ
- 修理代が数万円程度
- 台風・雹(ひょう)による傷
→ 貯蓄で対応できる範囲
■ 保険料を安くする3つのポイント
① ネット型保険に切り替える
代理店型より20〜30%安いことが多い。チューリッヒ・ソニー損保・SBI損保などが有名。
② 等級を下げない
小さな傷・へこみは自腹で修理。保険を使わず等級を上げ続ける方が長期的に安くなる。
③ 車両保険をはずす
車両保険をつけないだけで保険料が数万円/年安くなることも。その分を貯蓄に回す。
■ 弁護士費用特約だけは強くおすすめ
💼 弁護士費用特約とは?
- 交通事故後の示談交渉・裁判費用を保険が払ってくれる
- 保険料は年間数百円〜1,000円程度と格安
- もらい事故(自分が悪くない事故)でも使える
- 弁護士に頼むと示談金が増えることが多い
■ まとめ:車の保険の考え方
| 補償の種類 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 対人賠償(無制限) | 必須 | 億単位の賠償になりうる |
| 対物賠償(無制限) | 必須 | 建物・施設への損害は高額になりうる |
| 人身傷害保険 | 必須 | 自分・同乗者のケガをカバー |
| 弁護士費用特約 | 強くおすすめ | 年数百円で示談交渉を任せられる |
| 車両保険 | 基本的に不要 | 使うと保険料が上がり結局損になりやすい |
保険は「大きなリスク」だけに備えれば十分
対人・対物・人身傷害は無制限で加入。
車両保険はつけずにその分を貯蓄に回す。
これが車の保険の賢い考え方です。

コメント